
最近、テレビや雑誌でよく見るようになった「インプラント」とは実際にはどのような治療か知っていますでしょうか?
永久歯は残念ながら一度抜けてしまうと二度と生えてきません。そこで第二の永久歯に代わる歯(歯根)をつけること、それがインプラントです。簡単な外科処置によって骨の中に主に金属でできた人工歯根を埋め込み、骨と結合するのを待って歯の冠の部分を装着します。
どんな場合にインプラントが必要となるのか?
- どうしても取り外しの入れ歯がなじまない。そして、固定式のブリッジにするには支えとなる歯が足りない場合。
- 歯が抜けてしまい、両側の歯を支えに連結の被せ(ブリッジ)を装着できるが、両側の歯が虫歯のないきれいな歯なので削るのがもったいない場合。
- 入れ歯をはめているがどうしても外れやすい。もし、何本か歯があればその歯が支えになって外れにくい入れ歯ができる場合。
上記にあげた他にもいろいろな場合にインプラントは活用できます。いつでも来院時にお尋ねください。尚、インプラントは全て保険外治療となりますのでご注意下さい。
どのようにしてインプラント治療は行われるのか?

- インプラントができるかどうかを診療します。骨の状態、形態によってはできない場合があります。必ず一度歯科医院にご相談下さい。
- 骨の厚みなどを調べ、埋めるフィクスチャー(インプランの根の部分)の本数、大きさを決めます。
- フィクスチャーを骨に埋める処置をします。3ヶ月から6ヶ月間フィクスチャーが骨と結合するのを待ちます。
- 3ヶ月から6ヵ月後アバットメント(インプラントの歯茎より上の部分)を装着します。
- 歯茎の状態がよくなってから被せなどを作成し、実際に歯となる部分を装着します。
- 適切な歯磨き指導を行い、経過を観察します。
皆様がインプラントを希望し来院されましても歯周病をお持ちの場合、当院ではまず歯周病を治療し、正しいブラッシングテクニック(歯磨き方法)を身に着けて頂きます。そこからインプラント治療が始まります。まずは歯周病治療を行いましょう。